MMTに対する理解と期待

翻訳本はおそらく全部だめなので,英語でMMTについては検索して調べてください.

私は,最近になって,主流派経済学のものの見方が転倒倒錯しており,人間中心,人間本位の政策が出てこないということが分かってきたので,様々な考え方を改めつつあります.かつてのミクロの先生が「まずは自由化,競争を促してから再分配すればいいのではないかという考え方になってきている」と,いきなりぽんと言ったことが思い出されます.いかにも倒錯している.政府が搾取装置として機能しており,なぜ中流がやせ細ってきているのかもわかったし,先進国での出生率低下の謎も分かった気がします.たとえば絶対的な資本家が期待する収益率があって,限界的な資本の収穫が減っている場合,搾取を強化するしかない=政府ぐるみで先進国で搾取を強化,人が減る.途上国では資本の収穫がまだ大きいので,人を減らすには至っていないということでもあるでしょう.

私としては,ちゃんと人々が定常的な以上に再生産できて,みんな働かずとも豊かに食っていける,気楽で陽気な社会がこればよいと考えているので,直近のところエネルギー,AIロボ,計測測定制御,計算資源あたりへの投資をしなければいけないと考えています.いずれは政府がその所有者になって,生活保障を実現するしかないのではないでしょうか.フクヤマの論を信ずるならば,民主主義は問題があれば,解決するようにできています.気づいた人がいて,アイディアがあれば,いずれは新しいイデオロギーが既存のイデオロギーを上書き,駆逐していくのではないでしょうか.だからなるべくアイディアもイデオロギーも練ったほうがいいです.

私は資本で食っており,人類の問題解決はするべきと考えています.
直近日本でやるべき政策は,消費税の廃止,社会保険健康保険関係の税の徴収廃止,資本課税の廃止,土地国有化(補償はする,生産資本への投資を促す),医療,住宅,生活必需品,生活に必要な光熱費水道などの無償化,輸送の無償化(補助金強化)あたりでしょうか.政府がしている搾取と浪費をやめる必要があります.医療については徹底的な規制緩和と市場の利用が有効であると考えます.(労働資源を使わなくする技術革新を用いた規準を作る方法もあるでしょう) 東電は実質国有化してマネジメントできているので,エネルギーは国が押さえて無償提供でもかまわない.インフレとかデフレとかもどうでもいいですね,政府がすべてプライスコントロールやろうと思えばできます.ただ,心づもりと計画が大事なので,イデオロギーは練ったほうがいいです.市場が効率的に資源配分する力があるのは利用したほうがいい.またJGPなどの導入で人の価値の保障をする必要があります.私は,べつに働かなくても食っていける社会のほうがいいと思っているので,JGでなくても人の生に直接金をあげてもいいと思っています.一定数の人は,強制もなく生活の心配もなく,ちょっとした金さえあれば真に生産的なことをし始めます.

まったく,経済学はブルジョワ経済学ですね,私は真に生まれてきた子に役立つ社会を作りたい.私が消費を犠牲にして,資本で生きていけるようになるまでの苦労を我が孫に味合わせることなどはしたくない.まだまだMMTは理論家が少なく,精緻さに欠ける部分もあるので,心ある良い人が良い家(アイディア,モデルなど)を作るのを期待しています.べつに既存の資本家と闘争する必要はありません,WINWINを保ちながら枠組みを変更し変化を募ることは可能だと思います.MMTはハートと視点が正しく,堅い基礎であるので,良いものができると考えます.

Tweet URL (ブラウザでいま表示されているURLをツイートします.個別記事へのリンクを作成したい場合は個別記事のタイトルか日付をクリックして固有のURLを表示させてください.新しいタブで開きます.ぜひ好意的なコメントをつけてツイートして,ブログ閲覧者数向上にご協力ください)(Clicking this link will tweet the URL that your browser is currently displaying. If you want to create a link to an individual article, click on the title of the article to display the unique URL. Open in a new tab.Please help me increase the number of people who read my blog by tweeting with a positive comment!)