山口県,秋吉台,萩,長門の旅 明治維新の秘密 日本が社会体制を変えて独立を保つ道を歩めた理由 Travel in Nagato, Hagi City, Yamaguchi Prefecture The Secret of the Meiji Restoration How Japan was able to change its social system and keep its independence

GOTOキャンペーンが始まったときにWEBのなかで一番見やすく,思考コストをあまり使わずに補助金上限まで使えたパッケージツアーがあったのが,クラブツーリズムでした.英語圏ではかの有名な近畿日本ツーリストの子会社のようです.

私の検索手順はこうでした,まず最大手のJTBのサイトへ行く→GOTOが始まったばかりで混乱している見にくい→輸送コストが小さく近場でご飯がたくさんついているキャンペーンが相対的にお得ではないか→近畿日本ツーリストなら近場のもので良いものがあるに違いない,また近畿日本ツーリスト(Kinky Nip On Touristに聞こえるらしい)で旅をしたというだけで友達の外人にはバカウケである→KNTになっている,いやこれでも広告は小文字でknt!と略しているあたりかなり怪しくていいかんじ(cuntでぐぐってみてください)→近畿日本ツーリストのサイトをがちゃがちゃいじっているとクラブツーリズムのサイトにたどり着く→補助金上限まで使えてあまり考えなくていいパッケージツアーが用意されている→まえまえから行きたかった山陰,萩とかいう幕末維新あたりではとても渋い土地→これにするか

というかんじです.クラブツーリズムは,お金をかけた大人の遠足みたいな趣向です.大人数でいくから規模の経済が効くし,旅行会社としても交渉力が増すので良いツアーが企画できるのでしょうね.まあぼくが行ったツアーはシニアばっかりでした.かなりまったりだし食事も少ないので,体力のある若い人は他のツアー探したほうがいいかもです.ただ,単価も高いツアーパッケージの顧客層なせいか,落ち着いていて行儀の良い人ばかりだったのでとても快適でした.話しから推測するに公務員をリタイアされた方や,お金持ちの後家の方などがいるようでした.まあ,お金も暇もあるのは老人階級ですね,いまの我が国は.

2人で本来16万円の旅,35%引きで旅行代金104000円でした.それに24000円の地域振興券と1泊あたり4000円全部で8000円の萩市の補助金チケット(萩にゃん。お得にゃ観光ク〜ポン)がもらえました.またVISA LINE payカードで旅行代金を支払ったので3136円分のポイントバックがありました.帰ったときはお土産いっぱいでした,極度乾燥のデイバッグがパンパンになりました.小さなポケットが左右にあるのですが,ちょうど両方にジャム瓶が入ってよかったです.

もう旅行パッケージを買って土産のジャムを詰めて帰ったところまで書いたので終わり...ではありません.この旅で得た貴重な情報や,いままでの大きな謎が解けたという話しをしなくてはなりません.さきほど,「ブログ書かないの?」と女友達にLINEで聞かれて,これから書くよ,でも写真のアップロードサイトをどうしようかシステム構築中なんだという話をしたら,写真より文を楽しみにしているとのことなので,写真はあとまわしにして,取り急ぎこれを書いています.写真もちょっとはあげようかな.

以下が実際行った行程です.

1日目 奈良→新大阪→(新幹線)→新山口→(バス)→秋吉台→萩市内の宿 北の門屋敷

2日目 萩市を自由に周遊散策 萩市博物館→萩城址(遊覧船)→萩駅(井上勝資料館)→松陰神社→萩市中央部,明倫館 →萩市内の宿 雁嶋別荘 

3日目 宿→元乃隅神社→角島大橋→長門市仙崎→新山口→新大阪→帰宅 奈良

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1日目の宿は北門屋敷というところで,世界遺産地域のなかにあり,日本庭園もあり,工夫と試行錯誤が見える洋風庭園もあり,とても趣深い宿でした.普段は一泊4万円程度しており,もちろんおそらく萩市内最高ランクの宿なのでしょう,都市経済学的にみるのは野暮かもしれませんが人口4万7000人程度の市域の頂点とは思えないほど充実していました.(萩や長門ではタカやワシ,猛禽類が空をよく飛んでいました.これは京都日本海側でも同じなので,おそらく山陰全体でそうでしょう.奈良では飛んでいません.食物連鎖の頂点である猛禽類を支えるだけの豊かな自然が山陰にはあるのでしょう.)そんなこんなで最高の宿のレベルが思ったより高いのは資本蓄積の傾向に特別な特徴があることを示唆するもので,明日の博物館に期待したのでした.

2日目 東の外れにある松陰神社で,時間のかかる周回バスで行こうと考えていたので,急いでいました.まずは萩市博物館へ行ったのです.82歳のボランティアのおばあさまが丁寧に説明してくださいました.彼女は吉田松陰が回った日本全国の土地を実際に回ったり,とても精力的で活動・勉強されている方でした.とても重要な傍証を端的に教えてくださったり,理解にとても助けになりました.

なぜ私が萩に来たかといえば,明治維新の立役者になった人らの出身地であるからです.なぜこんな日本海側の小さな町に,そんな原動力があるのか.まずは長くなるかもですが,以下の2つの記事を御覧ください.黒文字のタイトル部分をクリックするとよいです.

まず,江戸幕府は外様大名がいて”多元的”であったのは事実でしょう.そこで台湾のIT産業のように時期を伺って倒幕までにいたる意志があったのかといえば,あったようでした.博物館で説明をくださった件のおばあさんによると,毛利家は260年毎年徳川をいかがいたすか,みたいな論議をしていたそうです.260年続いた関ヶ原以来の積年の恨み・想いというのでしょうか.また,遊覧船で船頭をしてくださった人の話によれば,毛利家の90歳のおばあちゃんが,東(徳川)へ足へ向けて寝るということをしていたという話をしていたとのことです.これは歴史の終わりでいうところの,歴史を動かす「貴族の優越願望」でしょう.もしかすると符号が違って「奴隷の対等願望」のほうかもしれませんが,ようはそういう気概があったということです.「歴史の終わり」もウィキペディアで良いので,概要をつかんでください.

【EN】First of all, it is true that the Edo shogunate was “inclusive &pluralistic” with Tozama daimyō. So, like the Taiwanese IT industry, they had the will to overthrow the government at the right time, but they did. According to the old lady who explained to me at the museum, the Mōri family had been discussing about how to deal with the Tokugawa every year for 260 years. The person who served as a boatman told me that a 90-year-old grandmother of the Mōri family told that they used to sleep towards the east (Tokugawa) leg. This is the “desire for aristocratic superiority” at “the end of history” that drives history. Maybe the sign is not the same as “the equal desire of the slaves,” but that’s what they had in mind.

https://ja.wikipedia.org/wiki/歴史の終わり (新しいタブで開きます)

また吉田松陰を全面的に支援していたなど,適切な時期に,いわば当時の反体制派イデオロギーを育てていたのです.

毛利の萩では,家の中で農作物を作り毛利は質素倹約に務めていたそうです.質素倹約とはそう,(私もしている!)資本蓄積に重要なことです.貴殿が,ラムゼーモデルなどをコンピューターでまわすと,いかに適切な質素倹約がのちの経済発展につながるかが見えてくるでしょう.外様の脈々と受け継がれた「貴族の優越願望」などの意志が,気概が,自分の自治している国を整え,人に教育投資をし,日本を統一する天皇中心イデオロギーとなって,明治維新へと至るのです.

明倫館で,薩長土肥と幕府軍との戦闘について詳細な記録や使用された武器などのわかりやすい展示があるのですが,基本的には反体制派は,少数でした.それでも勝ったのは武器も去ることながらイデオロギーが強かったのでしょう.(上記ウィキペディアでもよいので歴史の終わりについて参照してみてください)

例えばの話なので注意です,例えばの話,毛利家でもどこでもよいのですが外様大きな一国が,力で日本を統一支配することは無理でしょう,「我の権力を拡大したい,我の奴隷になれ.」と言って,日本国を統一することはとうていできません.なぜなら,他の大名や民衆の必死の抵抗にあうからです.そこで,統一という結果や,ひとつにまとまるという結果にいたるには,大義名分,みなが納得できる理念,イデオロギーが存在することになるし,必要になります.それが,尊皇攘夷であったり,天皇中心に国としてひとつにまとまって,規模の経済を活かして植民地化を回避しよう,差別をなくし経済合理性を追求して,西欧列強と張り合おう,というイデオロギーなら,まだ日本の他の人も納得できるのではないでしょうか.

そんなわけで,吉田松陰などが考えて広めていたイデオロギーは,日本をまとめるのには明治維新として成功しますが,歴史の終わりのウィキペディアにあるとおり,日本民族優越+天皇中心軍国主義のカルトとなったイデオロギーでは,アメリカなどのイデオロギーに敗北します.

明治維新にあったのは「歴史を動かす貴族の優越願望」などの気概と,多元的社会.でした.ではなぜ,多元的社会とその意志が260年温存されたのでしょうか?

信長秀吉家康の推移をみれば平和と経済合理性が天下統一の一助になったのでしょう.徳川が中央集権を強烈に強化せず,多元的社会のまま置いておいたのはなぜなのでしょうか?あまりに中央集権を志向すると,反発が大きいのが予想できた,「貴族の優越願望」などの気概を利用してむしろ統治機構全体のパフォーマンスをあげようとした,輸送コストなどを勘案すると最適な行政機構の規模が藩程度の大きさで,他のファミリーに任せきるのが合理的だった,日本人の意識のそこに流れるOSにいるサービスのような文化的ソフトウェアが,その均衡を作り出した,そこまで徹底的に排除の必要を要しなかった.説はいろいろ考えられます.

最後の説にもいろいろ理由が考えられます,ふわふわしている性格タイプの遺伝子が日本列島に多い,聖徳太子から続く,公議に付す文化,仏教や神道,儒教の影響.考えられることは多要素多岐に渡りますが,ここらへんはまた今後の研究にしたいと思います.

長くなってきたので,とりあえず,そろそろ終わりにしようと思います.また続き書くかもしれません. イデオロギーを練るというのは重要なことです.そしてまた,イデオロギーはみなが公平平等に豊かに暮らしやすく過ごせる,居心地のいい社会になるものであればあるほど広がるミクロ的基礎があります.これは宗教でも同じです.建国の父たちにとっては,当時考えうる限りの所与の条件で国をまとめて,キリスト教などをまとった西洋列強に対抗するには,カルトと見えたとしても天皇中心軍国主義は堅い手だったのかもしれません.いや建国の父の手を離れてから,憲法がただ暴走しただけとみることもできるのかもしれません.ただ教訓としてはイデオロギーを練るにしても変革に対応できるシステムを十分にビルトインし,既存のものを十分に比較検討するべきでしょう.ネオリベラル,MMT,経済政策いろいろあります.「なにそれ食えるの?」「個々人にとって繁栄を実現できるのか?」あなたのイデオロギーは答えられるでしょうか.「歴史が終わった社会」では,なにを考えるのも杞憂かもしれません.ただ少子化が進み,絶滅対策もあまり進んでいない.現在の生産性,技術水準で,人がこんなに不自由な契約にしばられているのは私は不思議で仕方ありません.私はまず個人的にだけでも生きる心地を良くして,繁栄繁殖を目指しています.歴史が終わったはずの国の終わっていない歴史の部分で私もまた頑張らなければならないのかもしれません.私もまた多元的社会の多の一部で,政治的意志をもつものなのでしょう.(もちろん平和志向,厚生増大・最大化志向で,まったく暴力的な意図はない)

旅の写真記事はまた別に書きます,ご不明な点,コメントや質問などあればツイッターやメールでください.

10月8日.追記していきます.まだよく考えたら2日目の博物館に行ったばかりのところなのに,話が難しくなって終わってしまっていました.いっぱい写真を貼って,旅の説明をしていこうと思います.これが一日目 北門屋敷の旅のご飯です.なかなかじゃないでしょうか.これにステーキもついてきましたね.ただシニアが多いツアー向けなのか私には少なかったです.(笑)

これは北門屋敷のお庭です.

写真たくさん貼れそうですね.じつはWordPressのストレージ容量が3GBしかないので,外部に写真をあげないといけないな,でもどこがいいだろうなと悩んでいたのですが,ツイッターでいいじゃん!と気が付きました.どうでしょうか.これからの作業フローとしては旅先でツイッターに1枚1枚上げていく,モーメントを作る→ブログに貼っていく.というかんじになりそうです.

これは萩の遊覧船から撮った写真です,船頭さんも話がうまく気さくな方で,楽しかったです.私はどこを回るかを,Googleでの★を見てからいくのですが,だいたいこの規模の都市ならば★4以上なら当たりです.姫路城や法隆寺で★4.5ぐらいですからね.★4.5以上は基本外れはないです.萩の遊覧船は,現在★4ぐらいです.遊覧船はなかなか外れがないのですが,次の日行く青島観光汽船は,天候の関係もあってフルコースを回ることができず,ちょっと外れ感がありました.おそらく一周できたら,当たり感があるのでしょう.

ツイッターを写真上げる外部ストレージにしようとして頑張って写真をあげてモーメントを作っていたのですが,ちょっと疲れたのでもうモーメントで写真をみてください.楽しい旅でしたよ.なにか質問やコメントがあったらください.

I was trying to turn Twitter into an external storage for photos, and I was trying my best to upload photos and make moments, but I got a little tired, so please look at the photos in the moment. It’s been a fun trip … If you have any questions or comments, please contact me.

山口県,萩,長門市の旅(ツイッターモーメント)

Travel in Nagato, Hagi City, Yamaguchi Prefecture (Twitter Moments)

https://twitter.com/i/events/1313825746901635072 (Many Photoes)(ツイッターモーメントです,新しいタブで開きます)(Twitter Moments, opens in a new tab)

次は旅の途中で随時ツイッターに写真をあげていってモーメントでまとめて,余力があればここから写真をリンクさせていって記事を書いて行きます.

これは2日目の宿の雁嶋別荘から見えた日没の写真です.綺麗ですね,なぜ人間は夕日や朝日に感動するようにできているのでしょうか.

なにげなく撮った,萩から長門へ行く道中のバスからの写真です.こんな綺麗な景色がたくさんあるのだと思うと,まだまだ日本中を旅したい.

観光地各々も撮れ高の高い写真は撮れているのですが(上記モーメントを参照),道中も興味深いものでいっぱいでした.新山口から萩へ至るまでの家々は茶色の瓦で印象的です.海外旅行が下火で国内旅行が人気になっているそうです.日本人の中間層の購買力がなくなってきたというのもあるのでしょうが,海外より近場の日本でこんなに素晴らしいものがあるのだというのをみんなわかってきたんじゃないでしょうか.ぼくはまだまだ旅をしたいです.ご意見などあればコメント待ってます.

萩までの道 山間部の民家 同じような屋根の色だったな どこも大きな家だ 両海岸部から最も遠いところに興味があって帰りいろいろ撮った

Originally tweeted by ひろさん(わっしゅ)🐳✨ Hirosan Wasshu (@H_WASSHOI) on 2020-10-07.

PPS.萩駅前に小規模ながら井上勝資料館がありました.彼の解説についてはこの動画のシリーズがおすすめです.鉄道車両や鉄道建設国産化内製化を志向するあたり,吉田松陰や維新に用いられた思想が感じられますね.私は考える枠組みとしてはネオリベラル推しですが,現状の国家として搾取され放題の現在の状態は改善点がないか点検検討するべきかもしれないと感じています.

PPPS. 長門から萩へ帰るときにみのりロードという広域農道を初めて通ったのですが,とても快適な道で,法律の通り農耕地がまわりに広がっていて驚きました.国道などと違って1mの歩道を設置しないといけないなどの決まりがないのかな,片道一車線だけでした.農業用道路とは農業の生産性の上昇を図る道ですからね,法律の通り作られているのでなるほどなと思いました.管轄は農林水産省と認識していますが,かの省はいちいち打つ手が重いイメージがあります.

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